今回は、なかなか定義を理解するのが難しい、
「エンパワメント」
について述べさせていただきます。
実はこのエンパワメント(エンパワーメント)は福祉用語だけではなく、
市民運動なんかでも使われるそうです。でもそれにつきましては、
ここでは割愛させていただきます。
ここは、医療福祉用語として使われる「エンパワメント」に的を絞ります。
「保健医療福祉、教育、企業活動などにおけるエンパワメントには、人は誰もがすばらしい力を持って生まれ、生涯にわたりそのすばらしい力を発揮し続けることができるという前提がある。」
Wikipediaより
なので、我々医療・介護従事者がケアプランや個別支援計画書を立案する際には、
必ずこの理念を導入しなければならないという近年の流れがあります。
「本来その人がもっているであろう能力を生かす、表出させ顕在化させる」
それがエンパワメントです。「残存機能を活かす」と同列に扱われそうですが、
そこは違うと考えます。
エンパワメントには、そこに社会性が含まれます。残存機能を活かすことは、
自分でできることはできる範囲自分で行い、機能を維持するというということです。
社会性が含まれるということは、その力を利用して第三者にも影響をもたらすと
いった感じでしょうか。
寝たきりで、体が全く動かない方でも何か表現や表出する能力はあると
私は考えています。そこを引き出し、スタッフが介入することでコミュニケーションへと
発展します。そこに豊かな人間関係が築かれれば、それはもう立派な
「エンパワメント」であると思います。
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