気切(きせつ)と読みます。
医療病棟などにいくと、
この状態の利用者さんや患者さんを
目にすることがあると思います。
医療福祉業界で働く人にとっては当たり前の用語です。
これは、
「気管切開」の略です。
喀痰が自力でできない高齢者や障害児者のかたは、
重度になるほど大変多くおられます。
そういったかたは、呼吸がしづらい為
前回お話したSPO2が低下するので、
吸引チューブを利用して、口や鼻の中に管をいれて
直接痰を除去します。
しかし、重度の方ほどこのチューブを口や鼻のなかを通して
なかなか吸引できない状況にあります。
そこで、手術を行い喉の部分に直径2センチほどの穴を
あけた状態にしておくのです。
そうすることで、へばりついたりとりづらい痰を
直接吸引することができるのです。
もちろん、メリットだけでなく、デメリットもかなりあります。
その気管孔(きかんこう)は常時保護が必要です。
異物が直接入らないよう注意が必要ですし、
術後はこの孔から呼吸をします。
感染症に対するリスクも高まります。
ですのでこの気切を行うというのは、
それだけ酸素を取り込むという呼吸という機能が
低下していまい、命に直結している状況であるということです。
ケアには細心の注意をしましょう。
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