2018年4月19日木曜日

陰部ってなに?【新卒指導の難しさ】

今日は初めて連投します。

4月になり、新人さんがはいってきました。ありがたいことです。
・・・ということは、新人育成が始まるわけです。経験者、新卒、未経験と様々です。それに合わせて指導を変えるのは当然なんですが、これがなかなか難しい。

介護の現場にいる皆さんにきいてみたい、福祉業界の理解度を順序付けるとしたらどうしますか?おそらくほとんどの方が、

経験者>新卒>未経験

とするかと思います。しかしながら、現在の職場で染まっている私のようなスタッフだと、無意識に経験者と新卒を「これぐらいのことなら・・・」と同列にみる場合もあるのではないでしょうか?とくに近年の介護福祉士の新卒者は、私のようなロートル卒業者とちがい「胃ろうの接続、痰の吸引」まで資格を有して卒業してきます。

なにが言いたいのかといいますと、このブログのテーマにもありますように、
「介護・医療用語をわかりやすく」が新卒、場合によっては経験者にも当てはまる場合があるとうことです。今回「目から鱗」だったので私の体験談を一つ。

新卒の子に、男性のおむつ交換を指導していた時です。
「手袋をして、清拭タオルを用意して・・・」
と順をおって説明します。

「陰部、鼠径部、臀部まで尿で汚染してるからしっかりと拭きあげてね。それからおむつカバーを装着するとき両方の鼠径部にそってしっかりとカバーを・・・」と、おそらくみなさん普通にそうしているかと思います。そしてそう言葉にしておしえているのではないでしょうか?

ところがです、意外に新卒の子たちはこの長年介護に漬かっている人間の言葉がわからないんです。「学校でこれぐらいはならってきているだろう」は通用しません。確かに私が新卒だった時もそうだったのだろうなぁと思います。

一通り説明が終わったところで、質問がないか聞いたところ、
「すいません、鼠径部ってなんですか?」
この質問に、本当にハッとさせられました。社会に出ていまから覚えていくんだ、自分もそうだったと。うぬぼれとかではなく、本当に自分を顧みましたね。新人さんを教えるのは、本当に勉強になります。

なので、試しに「亀頭、陰茎、陰嚢」も聞いてみましたがわかりませんでした。漠然と全体を「陰部」というのはしっていても、その内訳はまだよく理解していないんです。なので、その子には解剖生理学とまではいかなくても、人体を医療用語でどう表現するか自己学習をすすめました。そうでないと利用者さんの体に傷があったときに正確に場所を伝えられませんからね。

書いていて、上から目線になっていないか心配ですが、けっしてそのようなつもりはありません。私にとって、本当に目から鱗だったなぁと、勉強になったと心底思います。人材を育てるというのは本当に難しいことなのだと、痛感しました。私を今の私まで育ててくれた先輩方に感謝です。

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