俗に「糖尿」と簡単に表現することが多いですが、
「糖尿病」のことです。
糖尿病には1型と2型があります。
1型は、先天的なインスリンが欠乏による糖質代謝異常のこと。
2型は後天的な要素。俗にいう生活習慣病からくる、不摂生からインスリンが欠乏
するタイプの糖尿病です。インスリンが欠乏すると代謝のコントロールができなくなり、
血糖値が上昇したままの状態になります。この数値が高すぎると意識障害から
最悪命にかかわります。
どちらも対処療法として、インスリン注射で血糖の上昇を抑えてコントロールします。
正常値は、空腹時で90mg/dl以下、食後で140mg/dl以下です。
これの数値をキットといわれる簡易的な機械を使い計測し、インスリン投与の判断をします。
以前、私が勤めていたグループホームで事故がありました。
「糖尿病の人には食前に必ずインスリン注射をする」
というあやまった先入観から起きた事故です。
その利用者は、昨日体調が悪く食事摂取量が悪かった方でした。
そのような状況で、翌朝朝食前にインスリン注射をしてしまったのです。
結果、正常値範囲内の方に処置を施した状態になり、低血糖を起こして意識障害を起こし
救急搬送されました。
先入観をもたず、かならず計測してから実施しましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿