2015年7月4日土曜日

【閑話休題】アルジャーノンに~感想

いまごろか!
と、突っ込まれそうですが感想を。

ネタバレですから、ドラマや原作を読んでいない方は、すぐに違うページへ飛んでくださいな。
では下へ下へ・・・








原作:
薬によって超がつく天才になったかれは、周りを見下し、周りの研究者さえも見下し、ひとり暮らしを始めます。そして、ネズミのアルジャーノンの奇異な行動、そして死を確認し、それが自分にも起こることと天才は自覚します。最後に死ぬことはありませんが、徐々に退行して元の彼に戻っていく姿は「小説の文体として」切々と悲しいものがありました。最後に本人が「あすじゃーのんのおはかにはなたばをおいてあげてください」で終わる小説版、ぜひ活字で見てほしいです。


ドラマ:
日本に舞台が置き換えられ、植物状態になるだけの友人という設定が追加された山P版アルジャーノン~。主人公は、原作通りに超天才となり、周りの人間を見下しだします。しかし、一人の女性の愛により、本来の純粋さと頭脳を兼ね備えた人ととして生きていきます。しかし、やはりネズミのアルジャーノンの奇異な行動、死により、自分にもそれが訪れることを悟ります。そんなかれは、自分の退行を食い止める薬の開発試み、臨床試験もせずに自分に使用し、退行しつつある自分を自覚しながらも、植物状態にある友人を見事天才的オペで救い出します。
しかし、それが終わった瞬間、退行が始まり彼はみんなまえから姿を消します。それは、彼が天才であったころに、自分あての手紙にかいたとおりの行動をとった結果でした。最後は「友達」とともに、元に戻った自分を3人でお店を開いて生活しているというハッピーエンドです。


ぜひぜひ、見比べてみてください。
どちらも切なく悲しいですが、心に響きますよ。

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